2012年5月1日火曜日

食べて動脈硬化予防ができるとアメリカで話題、「ブナピー」の正体とは? エキサイト 健康


[食事] [からだ] [秋] [コレステロール] [きのこ] [血液] [動脈硬化] [生活習慣] 7月10日はブナピーの日。「ブナピー」とは、きのこ総合企業として海外からも注目されるホクト株式会社のオリジナルきのこの登録商標だ。ブナシメジを品種改良して甘みを増し、きのこ独特の苦味やくせを減少。プルンとした歯応え、ツルンとした喉越し、料理に映える真っ白な色で子どもからおとなまで人気がある。

そもそもきのこは、低カロリーで食物繊維がたっぷりなヘルシー食材として知られ、ダイエットにもよく活用されてきた。ところが最近、さらに驚く事実が判明し、アメリカで注目を集めているという。


ホイッティアーの疼痛管理

何がそれほどアメリカ人を魅きつけたかというと、「ブナピーの動脈硬化抑制作用」だ。食品と健康に関する国際的な学術誌として信頼を集める雑誌『Nutrition Research』の5月号で、動脈硬化抑制作用が認められるという論文が発表された。これは静岡県立大学薬学部で助手の池田雅彦先生(現:富士常葉大学准教授)とホクトの共同研究について発表したものだが、実験結果から、ブナピーが血中コレステロールを低下させ、動脈硬化を抑制する効果が期待できることを顕著に証明している。

実験は、遺伝的に動脈硬化を発症するマウスを使って行われた。
2グループ各5匹のマウスに、一方には普通の餌を与え、もう一方には乾燥粉末にしたブナピーを3%混ぜた餌を与え、10週間飼育し、大動脈の入口にある動脈硬化巣の大きさを測ったところ、
「血清総コレステロールの低下、動脈硬化巣の減少が顕著に認められた」
のだという。


ラ減量製品

特に動脈硬化巣の減少は驚く数値で、
普通の餌を与えたマウスのグループに対して26%と、約4分の1に減った。
明らかに、高い動脈硬化巣抑制作用が確認されたわけだ。

この実験データが評価され、
「ブナピーは優れた動脈硬化予防効果をもたらす」として、
『Nutrition Research』に論文を掲載することになった。

右がブナピーを餌に混ぜて与えたマウスの血管写真。
動脈硬化巣(緑色の部分)の大きさは、餌だけ与えたマウスとは歴然な違いだ。


ニューイングランド頭痛研究所

動脈硬化といえば、メタボリックシンドロームはもちろんだが、場合によっては生命に関わる事態も引き起こしかねない。日本人の死因は第1位ガン、2位心疾患(心筋梗塞など)、3位脳血管疾患(脳梗塞など)<平成17年厚生労働省調べ>だが、心疾患や脳血管疾患には、動脈硬化が深く関わる。血液中にコレステロールが過剰に増えると動脈硬化を引き起こす原因となる。このコレステロールが血管壁にたまると、動脈硬化巣ができてしまう。血液が流れるのをじゃまするわけだから、当然、血管は詰まりやすくなる。その結果、心筋梗塞や脳梗塞、大動脈瘤などを発症する原因となってしまうのだ。

コレステロールが血管壁にたまり、やがて動脈硬化巣ができる。
見るからに、血液が流れにくそうな血管だ。



栄養バランスに気をつけているつもりでも、外食などが続くと、どうしてもコレステロール過多になりがちだ。おいしく食べてダイエットができる上、さらに動脈硬化予防も期待できるなら、これほどおトクなことはない。ブナピーの日だけでなく、これからは毎日摂るようにしよう。

【取材協力】
ホクト株式会社

(佐々木 雅代)

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